誕生日
誕生日
どこの国でも、誕生日は祝うものですよね。
とくに幼稚園の年齢にあれば、親は一年一年がうれしいもの。
大きくなっていくわが子は、たのもしく、ちょっと寂しい。
子どもは、親にお祝いしてもらうだけでなく、お友達に「おめでとう」と言われ
たいものらしい。
モモは、その日、気合をいれて幼稚園バスに乗っていった。
うちの幼稚園では、その日、歌を唄ったりはしてくれるみたい。あまりたくさん
話してはくれないモモなので、詳しくはわからないけど、「おめでとうって言っ
て!」と催促して、満足げには帰ってきた。なんかかわいい。
あとは、月に一回のお誕生会で、それなりに祝ってもらった。
アメリカでのサキの幼稚園でも、保育園でも、その日はおやつの時間にお祝いを
してくれた。
でも、ケーキは親が差し入れするのが当然。みたいだった。
一般的なのはカップケーキ。
上にいろんな色の甘いクリームが塗られ、カラフルなチョコがふられたり、かわ
いい人形がさしてあったり。
親がその日のおやつタイムに持っていって、ついでにビデオ撮ったり、写真を撮っ
たりすることになる。
うーん、でもこのカップケーキ、私はHべられなかったの、甘くて。
アメリカ生活体験者にはわかってもらえると思うけど、アメリカの一般的なケー
キって、甘くて甘くて、日本のケーキとは違う。
なんかね、これで子どものお祝い?と思うと、ちょっと寂しい感じがした。
で、保育園の時は、大きなクッキーにした。
だって、おやつタイムに十分おやつがでるし、その上に大きいカップケーキなん
てねー、食べてくれないと悲しいし。
と思ったら、ろうそくを立てれなくて、先生が四苦八苦。
申し訳ありませんでした、という結果に。
子供たちは喜んだし、サキも十分うれしかったみたいだから、いいんだけどね。
次の年は、シュークリームにした。ちょっと変わってるし、きれいし、おいしい
はずだし。手作りでがんばりました。
でも、なんか評判はイマイチだった。喜んだのは先生だけ。
子どもは普通のケーキを期待してるのよね、きっと。たとえ私が嫌いでも。
ということで、最後の年は、ふつうに購入したカップケーキを持っていった。
みんなに好評で、ほっと胸をなでおろした。
この年は、キンダーで、日本では年長の年齢。
ただ、うちの校区は一年生の前のキンダーから小学校に組み込まれているので、
サキは上級生と共に、登校していた。
で、そのケーキタイムのあとの休み時間に、サキはクラスメートの女の子たち数
人と教室の外へ向かった。五人ほどの女の子が、あまったカップケーキ十個ほど
の箱をもって。
うーん。先生もとめないし、どこへ行くのか、私は後をついていった。
最初はキンダーの隣のクラス。
ちょうど、特別教室の時間で担任の先生が一人だった。
「まあーサキの誕生日?おめでとう!」
といって、カップケーキを手にすると、サキにハグして、女の子たちにキャンディ
を振舞ってくれた。
次は図書館で司書の先生に、その後、事務所にいき、校長先生を探し、女の子た
ちの兄弟がいるとか、友達がいるとか、いろいろお世話をしてくれた五年生のク
ラスとか、とにかくつぎつと教室に入っていくのだ。
そして、サキの誕生日を宣伝し、先生にカップケーキを渡してクッキーだのキャ
ンディなどをもらってくる。
授業中のところもあったのに。
いいのかしら????がリフレインする私。
どこに行っても追い返されることなく、おやつをもらってくるわけだから、いいっ
てことかな。あとで、先生にクレームがついたりしないんだろうか。
ケーキがなくなったところで、みんなで自分の教室にもどった。
先生に怒られることもなく、自然に休み時間は終わり、席についた。
今でも思う。
なんだったんだろう???
校長先生まで出てきて、カップケーキをもらっちゃって。
でも、みんなに「おめでとう」って言われて、サキはとってもうれしかったみた
い。たくさんに祝われてるって、実感だけは、あっただろうなあ。
誕生日も文化の違いがでるなあ、と思った出来事だった。